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2022.10.28

グローバル人材会社のPlus WがパキスタンITエンジニアに対し、日本語・日本文化習得プログラムを提供。日本企業への就業機会拡大を目指し、四国大学監修のもと11月よりスタート

日本企業が抱えるエンジニア不足を解消するため、日本企業で働くために身につけたい語学力を人材会社が独自にプログラム開発

グローバル人材紹介・派遣や国内の副業人材活躍支援等を行うPlus W株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長 櫻井稚子)は、エンジニア不足に悩む日本企業に向けパキスタンIT人材の紹介・派遣を行っております。この度、こうした海外IT人材の就労機会を拡大すべく、日本語・日本文化習得プログラムを独自に開発し、11月より提供開始することをお知らせします。

当社では多くの日本企業が抱えるITエンジニア不足という課題解決に向け、即戦力となるパキスタンIT人材(以下、高度人材という)を約2,000名ネットワーキングし、すでに日本企業へ紹介・派遣しております。現在、パキスタンでは年間25,000人ものITエンジニアを輩出し、IT先進国と言われるまでになりました。また、2022年に日本とパキスタンは外交関係樹立70周年を迎えるなど両国の関係も深いこともあり、昨今、日本企業からの注目も高まりつつあります。しかし、ビジネススキルがあるものの、言語の壁や日本企業の文化・慣習面でハードルを乗り越えられないケースも多々あり、継続的な就労の妨げになっている側面もあります。

当社は、パキスタンのトップ大学である国立科学技術大学(以下、NUSTという)と連携し、今春学内にジャパンセンターを設立。在学中からビジネスにおける即戦力となるスキルを身につけられる講座などを開講しておりますが、これらに加え、今回のプログラムをNUSTでも提供することが決定しております。その他、パキスタン国内の有力大学への展開も計画しており、イスラマバードに限らず、主要都市であるラホールおよびカラチについても順次提供を拡大していきます。

また、トライアルを経た本実施では、既にパキスタンITエンジニアを受け入れている日本企業を中心に、今後外国人ITエンジニアを受け入れようとしている日本企業に対してもプログラム提供することを構想しています。いずれもパキスタン現地政府機関ならびに主要な大学との連携を取りつつ進めてまいります。

当社のパキスタンでの活動については、先月イスラマバードで開催されたJETRO主催「貿易投資セミナー」でのパキスタン投資庁(BOI)チョードリー・サリク・フセイン大臣のスピーチにて、「Plus Wがパキスタンと日本の経済促進に注力をしている」と言及いただき、今後の活動やさらなる人材活用について期待を寄せてくださっていることをアピールくださいました。こうしたなかで、この11月より四国大学監修のもと、トライアル提供をスタートいたします。具体的には、ITエンジニアとして日本企業で活躍するために最低限必要なコミュニケーションを取るための日本語会話を中心に、日本企業のワークシーンにおけるマナーや慣習などの情報を提供し、日本で働くうえで知っておきたい知識やノウハウを広く届けます。

当社が提供する日本語・日本文化習得プログラムの3つの特長

(1)外国人ITエンジニアの就業シーンに特化したテーマ設定

  • 外国人エンジニア採用・育成実績の豊富なCTO・開発リーダーの経験に基づくテーマ設定
  • 既に日本で活躍する外国人エンジニアが直面してきた悩み・疑問に基づくテーマ設定
  • 来日時の生活に必要となる日本文化やコミュニケーションの理解促進

(2)AIツールを組み合わせたハイブリッドな習熟スタイル

  • 留学生に対する四国大学の豊富な日本語教育実績に基づく短期間での日本語の習得
  • 上記に最新の翻訳ツールやアプリを組み合わせた更なる日本語スキルの向上
  • 日本語を主体としたミーティングの際に理解やコミュニケーションを円滑に進めるノウハウの獲得

(3)仲間とのインタラクティブなコミュニケーション

  • 日本在住のパキスタン人を中心とした当社運営のSNSコミュニティ(1,302人:10/25時点)での交流
  • 監修する四国大学の教員、学生とのコミュニケーション
  • 外国人エンジニアを採用するCTOや開発リーダーからのアドバイス

今回監修をいただく徳島県徳島市にある四国大学は、外国人留学生の受け入れを積極的に行っており(世界8か国、162名:2021年度実績)、その卒業生の就職率は100%を誇ります。また日本語教育のプロを目指す日本語教員養成課程を有するなど、日本語教育における歴史と高い専門性が強みです。さらに、佐藤一郎理事長、松重和美学長が掲げる同大学のビジョンと当社のビジョンが合致したことから監修に快く合意いただきました。

プログラムの開発にあたり語学領域については四国大学の元木佳江先生に監修を依頼。プログラムを担当する講師には、企業向けの語学研修に長らく携わってきた語学学習コンサルタントの松田勇太氏を迎えます。また、日本で活躍する現役エンジニアに監修を依頼し、エンジニア視点で必要となる要素も多分に盛り込み、Plus Wの独自性あふれる内容を目指します。今回のトライアルは全12回(12週)にわたって展開し、その後、検証を経て本プログラム開発を進めていきます。

関係者コメント

Chaudhry Salik Hussain(チョードリー・サリク・フセイン)
投資庁連邦大臣 コメント

パキスタンの優秀なITエンジニア人材の日本企業での就労機会が増えることを大変喜ばしく思います。より多くのITエンジニアが日本語や日本文化、そしてエンジニアとして必要な知識を習得し、日本で活躍する機会を増やすことが両国の架け橋になると考えます。
Plus Wが本プログラムを通じて両国間のさらなる連携の強化と発展に寄与していただくこと、そしてさらに本プログラムがパキスタンの教育機関や、日本企業での就労を目指すITエンジニアに広がっていくことに大きな期待を寄せています。

四国大学・四国大学短期大学部
松重 和美 学長 コメント

社会・経済のグローバル化が進展する中、四国大学では海外提携校の増加やDDP(Double Degree Program)の推進、学生・教員の海外派遣、そして留学生の受け入れ等を進めており、特に基盤となる日本語教育の充実に努め、地域社会から高い評価を得ています。今回、日本企業でも強い要望があるIT分野での海外人材の受け入れに関し、国内外の人材に活躍の場を提供するPlus W社様の海外人材育成事業に関して教育面(日本語・日本文化習得プログラム)で協力させて頂くことになりました。この取り組みが、新たな海外人材受け入れ・育成モデルとして、そして我が国のグローバル化の進展に貢献できますことを期待しています。

四国大学について

四国大学は、1961年に開学した男女共学の総合大学であり、現在、約2,900名の学生が在籍しています。人間的成長を志向した地域に根差した実践教育に加え、近年は大学の国際化・グローバル化を推進しており、外国人留学生の日本語教育をはじめとする修学支援の取組は、2021年度「日本留学AWARDS」を受賞するなど高く評価されています。

Plus W株式会社 人材統括部マネージャー
日本語・文化交流推進リーダー
森本 麻緒

これまでのパキスタンの高度IT人材の日本企業への紹介・派遣事業を通じ、IT人材に対して求める日本語力のニーズを数多くいただいてきた背景をうけ、検討を進めてきた日本語・日本文化習得プログラムが、パキスタンの主要な政府機関・大学との議論を経て数多くの賛同をいただいたことが大きな後押しとなり、トライアルを実施できることをうれしく思います。アジア圏を中心に豊富な留学生の受け入れ実績のある四国大学の監修のもとで、語学の習得にとどまらず、即戦力として日本企業で働くうえで必要なエンジニア視点の要素を加え、日本文化やマナー、慣習なども網羅して完全なオリジナルの内容であることが本プログラムの大きな強みです。トライアルを通じて検証を重ね、さらなる拡大を目指してまいります。 (LinkedIn)

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