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2023.8.29

東急不動産ホールディングスのDXを推進する「ブリッジパーソン」育成プログラムの開発をPlus Wが支援

〜DX機能会社「TFHD digital」と共に実践型トレーニープログラムを開発〜

Plus W株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:櫻井稚子、以下「Plus W」)は、東急不動産ホールディングス株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:西川弘典、以下「東急不動産ホールディングス」)が、グループ全体のDX推進のカギを握る「ブリッジパーソン」の育成を強化するため、高度デジタル人財の獲得・育成を担うTFHD digital株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:植村仁、以下「TFHD digital」)と共同で「ブリッジパーソン」を育成する実践的なトレーニープログラムの開発を行いましたが、当社はそのサポート役として関わらせていただきました。具体的には、2022年10月〜2023年7月の期間に計4回、東急不動産ホールディングスグループより候補人材を募り、実践型トレーニープログラムを実施することで、ビジネスとデジタルをつなぐ「ブリッジパーソン」を計19名育成することに貢献いたしました。

DXは「取り組む」から「成果を出す」のフェーズへ

東急不動産ホールディングスグループでDXによる価値創造を加速させるため、DX機能会社としてTFHD digitalが2022年4月に事業を開始しました。不動産業界のDXをリードするデジタルエキスパート集団として、東急不動産ホールディングスグループのDX推進を支援しております。その一環として、ビジネスとデジタルをつなぐ人財を「ブリッジパーソン」と位置付け、育成活動に注力してまいりました。

出典:東急不動産ホールディングス2022DXレポート

「ブリッジパーソン」育成に込める想い

近い将来、デジタル技術の更なる進歩が予測され、ソーシャルネイティブ世代が経済や消費の主役となる時代が到来すると、お客さまやビジネスパートナーとの関係性はリアルとデジタルを掛け合わせることはもとより、オンラインが主体となることで、いかにシームレスでパーソナライズされたサービスを創出できるかが競争力の鍵となります。

さらに、不動産とデジタルの融合は、過去の不動産金融ビジネスの発展過程のように不動産事業領域の競争力や収益性を高める好機となり、業界の中で優位性を発揮するためには、IT基盤の強化、デジタル人財の育成に戦略的に取り組み、グループ内にDXの成功体験を着実に拡げていく必要性があると考えております。

これらの背景から、東急不動産ホールディングスグループではデジタルをビジネスに落とし込み、プロジェクトを主体的に推進する人財を「ブリッジパーソン」と定義し、育成施策の1つとして本プログラムが始動しました。複合的な能力が求められるブリッジパーソンの育成においては実践により初めて能力が獲得できるため、東急不動産ホールディングスグループ内で実践経験を得る機会を創出することで、今後更なるブリッジパーソンの育成及び活躍に向けて取り組みを進めてまいります。

「成果」に繋げる実践的なプログラム設計

本プログラムは座学での習得に限らず、即座に業務で活用できる実践的な内容に設計しております。具体的には、参加者である「トレーニー」が全10回の講義を通じて「プロジェクト計画書」をアウトプットとして作成し、最終回に計画書をトレーニーが所属元上長に発表することです。トレーニー自身が担当業務の周辺領域で実際に抱える課題をテーマに掲げ、本プロジェクトを通じて講師・チューターとディスカッションを行い、改善点を洗い出すことで、これまでの業務フローでは実現できなかった生産性、付加価値を生み出すことを可能にします。プロジェクトを動かしていくうえで生じる課題や軋轢をも解決することができる、実効性のあるプログラムにいたしました。

DX実践豊富な外部人材を講師・チューターとして活用

講義を担当する「講師」、及び各トレーニーに寄り添い助言を行う「チューター」には、DXプロジェクトの立ち上げと推進の経験を持ち、現在も事業会社の最前線で活躍しながら最先端のスキルやノウハウ、実績を有する副業・フリーランス人材をアサインしました。

プログラム内容は、講師による一方通行な講義ではなく、講師・チューターとトレーニーのインタラクティブなセッションにより、トレーニーが活きた経験を身につけることができる設計にこだわりました。全10回の講義以外にも、講師・チューターとの1on1の時間を設けるなど、一人ひとりの理解度や習熟度に寄り添うことで実行力を高め、未来のブリッジパーソンとして自信も得られるようなサポートを取り入れています。

DX実践型トレーニープログラムの概要

2022年10月から2023年7月までの期間に全4回のプログラムを実施しました。

活発なディスカッションをする少数精鋭のメンバー

最終回のプロジェクト計画書発表会

DXに関する実践的な知見を有したパートナーの活用

本プログラムは、DX領域における戦略策定から人材紹介・派遣までを行うPlus Wのサポートのもと開発いたしました。Plus Wが企業のDX推進領域でフロントランナーとして活躍する副業人材を多数有している強みを活かし、Web事業会社の最前線で活躍する副業人材を中心に講師・チューターをアサインすることで、トレーニーの実業務における課題、組織が直面する問題に寄り添い、DXが推進される環境を仕組み化する独自のプログラムに設計しております。一般的な研修講師ではなく、最先端のノウハウを有する講師がプログラムを実行することにより、成果創出を見込める、あるべきDXの実現に貢献できたと考えております。

当プログラムの一部をリードした講師によるコメント

Plus W株式会社 講師(Web事業会社 分析部門マネージャー)小東 祥

事業創出の段階から、テクノロジーの活用を前提としているWeb事業領域とは違い、これまで積み上げてきた業務ノウハウや事業アセットが多岐にわたる東急不動産ホールディングスグループ各社の業務において、DXを推進するためには長年積み上げて来た仕組みを深く理解し、関連するワークフローやステークホルダーへの影響を考慮するなど、実践していくうえで、多くの障壁が存在することをこの度の講師を経て実感いたしました。業界のパイオニアとして、多種多様かつ大量のデータを有していることから、それを活用した際のインパクトの大きさには非常に大きなポテンシャルを感じているとともに、これまでの東急不動産ホールディングスグループの各社が積み上げてきた歴史の変革に携われることにワクワクしております。今後の変革に大いに期待しております。

DXと事業を繋げる「ブリッジパーソン」をより広い領域で育成

本プログラムに参加したトレーニーに対して、プログラム終了後もプロジェクト計画の進捗をサポートいたします。講師・チューターとのディスカッションやTFHD digitalからの支援に基づき、自身で計画したプロジェクトのより確実な成果創出を目的とし、2023年7月より、DXの最新事例に関する講義や各トレーニーのPDCAの実践を通じて研鑽の蓄積をサポートするフォローアッププログラムを開始しました。既にプロジェクト計画書をもとに推進し、BIツールを導入し会社の業務効率化に貢献した事例や、社内の業績功労賞を獲得した事例もございます。東急不動産ホールディングスグループでは、今後も更にDX推進人財の育成に注力し、新しい価値を創造してまいります。

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